五世紀にできた空中王都「シーギリヤ・ロック」

世界第八の不思議と言われている世界遺産

 

シーギリヤ・ロックの遠景シーギリヤ・ロックの遠景
シーギリヤ・ロックの遠景

 

シーギリヤ・ライオンロックは海抜360メートルで、周辺からの高さは約200メートルです。アヌラーダプラ市の南に約80km、コロンボ市から東北に約175km、スリランカの中央地方のマータレ地区にあります。山、森林そして人工湖に囲まれて、圧巻の存在を見せるそそり立った巨大な岩は、5世紀の後半に支配していた一人の王が作った王都です。父を殺して王位を簒奪したカサパ国王(西暦475〜497年)は、特異な性格を持った創造的な天才だったと想像されます。彼はこの巨大な岩の上に宮殿を造り、この岩を囲むシーギリヤ要塞都市を構築したと言われています。この巨大な岩の上の王宮と他の宮廷の建物の遺蹟は、3.5ヘクタールもあります。

 

 

シーギリヤ・ロックの雄大さは、そびえ立つ岩の異様さだけではなく、様々な独特な造形に見られます。例えば、岩の頂上にある王宮と沐浴場などの個性的な宮殿庭。巧みに設計されたレンガ造りの巨大な爪をのばしたライオン足の間を通って行く宮殿へ階段。漆喰の壁に描かれた天女だとも言われている美しい絵画など、さまざまな熟練された遺物がいっぱいあります。

 

シーギリヤ・ロックのライオンの足

 

現在まで良く保存されている天女?の21の壁画が洞窟にありますが、訪問者が見ることができるように螺旋階段があります。シーギリヤ時代について歴史的考察にとって有益な情報の宝庫となっている、「ミラーウォール」と呼ばれる鏡のように磨かれた壁に文字が書かれています。このほとんどが、西暦8世紀から13世紀の間に絵画を見るために、ここを訪れた旅行者が書いた落書きであることが分かっています。1800以上の落書きがあり、その落書きの中には、壁に書かれた女性に宛てられた詩で、女性の美しさを賞賛しているそうです。

 

シーギリヤ・ロックの壁画

 

ふもとにはたくさんの巨大な岩が見えます、西側は適切に発掘し保存されており、広いウォーターガーデンの遺蹟を見ることができます。西側の入り口が宮殿の正面玄関だったとことが確認されています。残念ながら、シーギリヤは適切な発掘作業が行われてきませんでした。観光客から得た収入を、適切な方法で遺跡の調査と保全に投資されていないようだと言うのは残念なことです。
実際のシ−ギリヤの歴史の秘密は、まだ明らかにされていません。歴史資料とはまったく異なる民間伝承がありますが、現在これらの話を知っている人はごくわずかです。
さて、どんな言い伝えでしょうか・・・

 

 

鉄道でのシーギリヤへの行き方

乗 車 駅: フォート駅(コロンボ) 
降 車 駅: ハバラナー駅
乗車時間: 約6時間
料 金: Rs.600(三等)

 

ハバラナー駅からシーギリヤまで

約17km、車で30分ぐらいかかります。
バスで行くとしたら、ハバラナーからダンブッラの方に行くバスに乗り、イナマルワでシーギリヤへ行くバスに乗り換えます。バスに乗っている時間は約1時間ぐらいです。終点のシーギリヤで降りて、シーギリヤ・ロックのチケットカウンターまで歩いて約15分です。

 

 

ホテル

近辺にはホームステイ、ゲストハウス、ミニゲストがたくさんあります。自分好みのホテルがみつかるでしょう。おしゃれなレストランもたくさんあり、スリランカ・カレーは安価です。
ちなみに、上にあるシーギリヤ・ロックの遠景写真は、Hotel Sigiriyaから撮影したものです。
(エランガ)