初日 Panadura

友人の三女の誕生日に招待をされ、Panadura へ行きました。Panaduraは、コロンボから約30km南にあり、車で1時間ほどで着きます(道がすいていればの話)。
人口がかなり多く、コロンボのベッドタウンとして、11km以上続くビーチを生かした観光の地として急速に発展している場所です。
行きはガイドさんの運転で向かいましたが、混雑する時間を外したにもかかわらず、2時間以上かかってしまいました。

 

 

今日も暑く、最高気温が40度近くまで上がったうえに、火力発電所が停止してしまった影響で、日中でも計画停電が実施されたために、座っているだけでも汗が噴き出るような暑さでした。
ただ、日本と違って極度に蒸すようなことがないので、汗が体にまとわりつくようなことがありません。
例年、3月下旬から4月いっぱいは暑い時期なのですが、今年の暑さは格別だということです。昨年の夏、日本で猛暑を経験した身としては、「まっ、こんなもんでしょ」で済むような感じです。

 

 

一昨年、昨年と成長を見てきましたが、「2歳児ってこんなだったかな?」と思うくらいに活発に動き回る姿を見て、つくづく“他人の子の成長は早い”と思わされました。
カザフスタンから嫁いできた奥さんの手作りのバースデーケーキをいただきました。
フルーツケーキの上にストロベリー・アイスクリームをかけた美味しいケーキです。甘党の私にはたまらないご馳走です。「スリランカ風ケーキですか?」と訊くと、「スリランカ風でもなく、カザフスタン風でもない私のオリジナルです。」とのたまっていました。
日本と同じように、『ハッピーバースデー トゥー ユー ♪♪』と歌い、祝福。

 

 

日本から持って行ったプレゼントは、サンリオで買ったハローキティの100cmのパジャマ。日本人の2歳児くらいの身長で助かりました。パジャマについていた、ハローキティの絵が入ったタグを見て大喜び。どの国の子も一緒だ・・・

 

 

帰りはPick Me という会社のタクシーでホテルへ帰還。金額は、1500スリランカルピー(日本円で1000円弱)。安い!
スリランカでもUber が活躍していますが、当たりはずれがあるようです。Pick Me は、2年ごとに車両を買い替えるという決まりがあるようで、乗った車も半年程度しか使っていない綺麗な車両でした。スマホを利用したようなメーターを利用した明朗会計です。
ちなみに、Pick Me はトゥクトゥクも運営しています。

 

 

2日目 Dambadeniya 食品加工工場

友人が経営する食品加工工場を訪問。Dambadeniyaという、コロンボの北方にある自然にあふれたのどかな町。現在はとても不便なところだが、コロンボとキャンディの間に建設が進められている(大統領が代わってからは停滞気味)高速道路が近くを通るため、将来は便利になるらしい。
コロンボからバンダラナイケ国際空港へ向かう高速道路を使い、Negonboを経由するルートを使う。ラグーンを左手に見ながら快適な走行。コロンボ−国際空港間の料金は、普通車で300スリランカ・ルピーだが、途中で降りたため200スリランカ・ルピーの通行料金。

 

 

コロンボ−国際空港間

 

 

Negonboで昼食。”Sasha”という以前にも来たことがあるお店で、スリランカカレーをブッフェスタイルでいただきました。コーラを追加した料金は、700スリランカ・ルピー(日本円換算で約450円)。相場よりも高め。この店は現地の人だけではなく、ツーリストも良く訪れます。テイクアウトメニューもあり、現地の人たちが買って帰る姿を頻繁に目にします。

 

 

Negonbo Sasha

 

 

Dambadeniyaは、ここから1時間余り。片側1車線の道をひたすら北東へ。2車線と言っても、交通量もそこそこあるので、ゆったりとドライブという訳にはいかない。

 

 

Dambadeniya

 

 

工場は、辺りに似つかわしくないしっかりとした構え。香辛料の加工や政府からの委託による食品のパッキングをしているとのこと。
今回は、CBDオイルを中心として、30種類のハーブを入れたチョコレートを販売したいという相談を受けました。試作品を食べましたが、コアになっているハーブの部分が『もっさり』とした感じで口に残る旨を伝えると、「食品粉砕の機械のスペックが低いため、気にならないサイズまで小さくできない。」という答えでした。ちなみにドイツ人が試食した時の感想は、「ドイツでは、口に残る感じに本物らしさを感じる。」というものだったそうです。ところ変われば、いろいろと変わるものですね。
30種類のハーブについて、日本で輸入規制があるかどうかをチェックすることを約束して商談を終了。
二十歳そこそこの青年が工場へ訪れて来てニコニコと笑いかけるので???と思っていると、友人が「前にも会ったことがあると思うけれども、覚えていない?」と訊くので、青年の顔をまじまじと観察。あっあっ!思い出した。というよりも、「えー」という感じ。
7年前にここを訪れた時に(まだ工場は建設計画の段階)、いっしょに遊んだハーブの博士の息子(当時中学生)が成長した姿でした。髭も生えているし、わからないよ!
今は、オーストラリアの大学でハーブの勉強をしているとのこと。7年前も『賢い子だな。』と思っていたが、他人の子ながら、その成長が嬉しい。反面、『年をとったな』と思う。

 

 

3日目 キャンディ

バティック(ろうけつ染め製品)の買付けと紅茶工場の見学のためにキャンディを目指す。2泊3日の予定を組み、ゆったりとした旅です。残念ながら、まだ高速道路が出来ていないため、国道A1を北上。徐々に山を登っていくため、大型トラックやトゥクトゥクなど馬力のない車両があると、かなりの低速度をよぎされなくなるのですが、そこはスリランカの運転は容赦なく追い抜いて行きます。片側1車線ですが、複数台を追い抜いて行くのはもちろん、アウトからのかぶせ、インからの差し、クラクションを鳴らしながら何でもアリに見える過激な運転。いつもながらドキドキさせられます。

 

 

途中でGeragama Tea Factoryへ立ち寄り見学。女性の案内で、歩いて近くの茶畑へ。日本で見る茶畑に似ているが、急斜面にも植えられていたり段違いに植えられているなど、整然と植えられている日本の茶畑と比べるとラフな感じを受ける。

 

茶葉が焼けないように、背丈の高い他の木も一緒に植えられています。この木の落ち葉が肥料にもなるそうです。
摘む茶の見本を見せてもらいました。ゴールデンチップスとシルバーチップスの茶葉は、普通のお茶の木と異なり、少し赤みが差した茶葉です。
途中で茶摘みをした女性に出会いましたが、毎日16kg以上を摘み、おしなべて20kg以上摘むそうです。摘んだ量により、報酬も異なるということでした。
工場内は、温風による乾燥、機械による茶揉み、ふるいの目を変えながらのふるい掛け、発酵の順に進んでいきます。年季の入った機械と人力が組み合わさった、イギリス統治時代を思わせる工程です。見学は無料ですが、お礼に200スリランカルピーを案内の女性に渡す。

 

 

Geragama Tea Factory

 

 

見学後にお茶をいただきながら、気に入った紅茶の購入。BOP(ブロークン・オレンジ・ペコ)を飲みました。話には聞いていましたが、香、味ともにこれといった特徴のないのがキャンディ産の紅茶です。追加にグリーンティーをいただきました。写真にあるように、茶葉をカップに直接入れて飲むスタイルです。日本の緑茶とは異なるようです。見た目は、茶揉みと乾燥が不十分なように見えましたし、飲んでみると香が薄く、味もこくが感じられませんでした。

 

 

キャンディ 紅茶キャンディ 紅茶

 

 

購入したのはフレーバーティーのセット。ひと箱700スリランカルピーと少し高め。主張のないキャンディの紅茶が、フレーバーを生かせるのではないかと期待しています。

 

 

キャンディ 紅茶

 

ホテルは、Green View 市街地から10Kmほど離れたところにあります。エントランスには色とりどりの花が咲き、ジャックフルーツの木もある自然の中のホテルです。冷蔵庫がないのが残念でしたが、清潔でスタッフも優しくお得感が強い。

 

 

ホテル Green Viewホテル Green View

 

ホテル Green Viewホテル Green View

 

 

夕食は、近くのHIMROというお店でホッパーをいただく。プレーンと卵入りを2個ずつ食べ、二人分の料金が340スリランカルピー(日本円換算で約215円)。信じられない!

 

 

HIMRO ホッパー

 

HIMRO ホッパーHIMRO ホッパー

 

 

途中でガイドさんがビールを買いたいというので酒屋さん(写真を見てください)へ立ち寄る。タバコとお酒への規制が厳しい国なので、酒屋さんは写真にあるようなたたずまい。ビールが冷えていないと、ガイドさんがプリプリ。

 

 

酒屋 リカーショップ

 

 

ホテルに戻ると8時から9時までの計画停電中。ホテルのスタッフが中国製のLEDランタンを貸してくれたので、エントランスの外で夕涼み。こういう経験もありだな。

 

 

4日目 キャンディ、マータレ

午前中は、キャンディ市内のCentral MarketにあるJayamali Batiks Studioを訪問し、いくつかのバティックを仕入れた。約束の時間になっても店が開いていなかったので、マーケット内で買い物。
まずは、スパイス店でバニラビーンズを購入。ちょっと良いものらしい物を10本。1本600スリランカ・ルピー。中国の消費量が増えたため、高値が続いているらしいのでこんなものなのかな。甘い良い香りがする。
Kandyans Garner でタペストリーを購入。たくさん買ったので、陶器の象の置物をおまけにもらう。

 

 

Kandyans Garner

 

 

次は、履物屋さん。息子へのお土産に本革のサンダルを購入。5000スリランカ・ルピー。デザインは申し分ない。
そうこうしている内に、Jayamali Batiks Studioが開いているのが見えたので、早速足を運ぶ。行ってみると、アメリカ人のおばさんがタペストリーを数点買っている最中。お会計の時に、おばさんが ”Wow!!” と声を上げるくらい高価な買い物。確かに他のバティック店と比べると高い。物価や人件費が安いスリランカなので、その高さにびっくりするが、デザイン、点描の細かさ、仕上がりの色、どれをとってもその価値を認めるに足るものがある。
おばさんの買い物が終わったので私の番。クッションカバーを購入。デザインは、孔雀が羽を広げたものと、孔雀の体がなく羽だけをデザイン化したものを購入。ここの若き代表者とはもう4年ほどの付き合いだが、訪れるたびに新しいデザインを見せてくれる。
山種美術館で購入したクリアファイルと息子さんへのお土産にパックンチョを渡す。

 

 

、キャンディ Central Market Jayamali Batiks Studio

 

 

午後は、Art Lanka Batiks を訪問。あいにく社長のAnandaさんが不在だったが、工房を見学した後に仏陀の顔を描いた壁掛けを3枚購入。ここもJayamaliと同様に、手間を掛けたしっかりとした出来ばえばかりです。
お土産に東京都立美術館で買った、『奇想の系譜展』の図録をお土産に置いていく。

 

 

Art Lanka Batiks キャンディArt Lanka Batiks キャンディ

 

Art Lanka Batiks キャンディArt Lanka Batiks キャンディ

 

 

Mataleへ向かい、Iland Batiksを訪問。ここへ来るのは初めてです。着いたのが4時になってしまったが、型どおりに工房の見学をした後に買い物をする。正直に言って、点描が大雑把で『壁掛けとしてはどうかな?』という出来ばえが目立った。
反面、拍子抜けするような安値でしたが、いい買い物をしたなという実感がない。ガイドさんの話では、先代の経営者が亡くなった後、職人さんたちの中から去った人たちもあり、技術の水準が落ちてしまった、という話です。
クッションカバーのほかは、花瓶敷きなどに良いのではないかと思っています。

 

 

Matale Iland BatiksMatale Iland Batiks

 

 

キャンディへ戻り、Green View Hotelへ戻る途中にView Pointの近くにあるレストランで夕食を摂る。欧米の人たちの家族づれや団体客が目立つ。食事は、可もなく不可もなく。ギターを持った3人組が流しのようにテーブルを回り、演奏と歌を披露していた。そういえば、前に来た時もそうだったな。高音の声が出ていないのが可哀そう。

 

 

View Point キャンディ

 

 

ホテルは今夜も8時から9時まで計画停電。

 

 

5日目 ヌワラエリヤ

今日は、ヌワラエリヤへ紅茶畑と工場の見学へ行き、コロンボへ帰る。
一昨晩はホテルを貸し切った状態だったが、昨晩はイギリスから来た3人家族が加わり2組の宿泊だった。
朝食は、コンチネンタルスタイル。卵をサニーサードアップにしてもらう。スリランカでは、one side と言うのが一般的。ちなみに両面焼きは、both side。

 

 

ホテル Green View

 

 

今日も暑くなりそう。

 

 

ヌワラエリヤは高地にあり、雨季に訪れると寒さを覚えるが、今日はそんな心配は無用。途中、ロードサイドでジャックフルーツを売っている女性から一袋を購入。少し歯ごたえがあり、ほのかな甘みを感じる。疲れている時に食べるといいと、ガイドさんからの説明を受ける。

 

 

行く先々で〇〇Stateという看板を目にする。茶畑を示す看板で、〇〇の部分は所有者の名前だということです。
Rothschild Tea Centreというところで休憩。以前、この近辺はロスチャイルド家の持ち物だったが、スリランカの企業DAMROが買収したそうです。DAMROは、急速にイギリス人をはじめとした茶畑の所有者から、茶畑とそれに付随する製茶工場を買収して、紅茶メーカーとして拡大しているそうです。
このRothschild Tea Centreというのは、名前の聞こえがいいのでRothschild Stateにある
Tea Centreとしています。BOP(ブロークン・オレンジ・ペコ)を一杯いただき、お土産にOPとマンゴー・フレーバー・ティーのリーフを100gずつ購入。

 

 

Rothschild Tea CentreRothschild Tea Centre

 

 

目的のBlue Field に到着。早速、案内の青年が迎えてくれ、工場の見学をしてもらう。かなり大きな規模で、中国人や欧米の人たちもどんどん訪れてくるが、これでも閑散期で1日にガイドひとり当たり10組程度の案内だそうです。
工場の外観は、白地にブルーをあしらい、いかにもBlue Fieldという感じを醸し出している。一昨日キャンディで見た工場よりも大きいが、工場のラインは同様になっている。乾燥機、揉捻機などが並んでいる。

 

 

Blue Field

 

ヌワラエリヤ Blue Field

 

ヌワラエリヤ Blue Field

 

 

お決まりのように紅茶をいただく。BOP一杯70スリランカ・ルピー(約45円)とシルバー・チップス一杯180スリランカ・ルピー(約110円)を飲んでみる。美味しい。
土産にストロベリー、マンゴー、アールグレイのフレーバー・ティーとシルバー・チップスを購入する。フレーバー・ティーは、ひと箱(2g×20のティーバッグ)1200スリランカ・ルピー。シルバー・チップスは、ひと箱(100gのリーフ)5340スリランカ・ルピー。高い。でも美味しい。
Blue Field の紅茶は、以前にもコロンボ市内で購入しているので、その美味しさがわかり安心できる。ちなみにMlesnaも美味しいと思います。

 

 

ヌワラエリヤ Blue Field

 

 

帰りは、キャンディ経由で。
Ramboda Water Fall(ランボダの滝)が見えるレストランで昼食。暑い日が続き降雨も少ないため水量が少なく迫力に欠けるが、なんとなく涼しく感じる(気のせい?)。
食事は、まあまあ。ここも外国人観光客が多い(自分もそうだけれど)。

 

 

Ramboda Water Fall(ランボダの滝)